宗谷本線:勇知駅

駅舎は貨車(といってもかつて貨物列車にも車掌が乗務していた頃存在した「車掌車」がベースのものが殆ど)改造で、外壁の傷みが激しい。かつて存在した旧駅舎の基礎の痕跡があるが、その面積の数分の一の範囲にちょこんと乗っている。


内側はメンテされている。窓があるが(こびりついたか、意図的に固定してあるのか、私が非力なのかわかならないが)開かないので、外気を取り入れるのは入り口のドアだけである。あとで他の駅でいやほど経験するのだが、日中日差しがあるとサウナ状態になる。トイレが使えてドアが開く場合は風の通路ができるが、風向きによってはアウトだ。


駅舎外観とは対照的に駅名標は状態が良好である。


存在したであろう向かい側の路盤とホームは草木に埋もれていた。



かつて行き違いができたかどうかは、失われた線路・ホームの痕跡が自然に帰っても残された線路でわかることが多い。当時の行き違い有効長にもよるが、ホームの端からレールが伸びる方向を見ると、緩やかにS字カーブがある。かつてはそこにY字形の分岐があったはずだ。「勇知」もその線形を下り方は確認できた。


上り方はカーブの先にあるのだろう。(たぶん)