宗谷本線:稚内駅

最果ての駅「稚内」は移転・新築されて、宗谷バスのターミナルと一体化していた。駅の区画は左半分である。画像では見えないが、右を通る道路に面してコンビニ(セイコーマート)も入っている。なお、セブン・イレブンやローソンは大きな街にしかないが、セイコーマートは少し小さな町でもある。ただ、駅から近いとは限らない。


駅正面から延びるレールは移転前からこの位置あったもので車止めの位置も変わっていないだろう。この分駅は南(画像では奥)へ退いたことになる。サハリンの南半分が日本領だった頃には鉄道連絡船である稚泊航路があり、港までさらに北へ線路が伸びていたはずだ。その頃からある駅舎が移転前まで存在していたのだから、現在のようにレールの終端の先に駅舎はなかった。その時代に3度も訪れているが、駅前のT字路の縦棒に当たる道路の突き当たりが旧駅舎正面だったのかどうかも覚えていない。


画像ではちょっとわかりにくいが、車止めの先にはレール跡を象った敷石が北へ(画像では奥へ)伸びていた。


待合スペースは吹き抜け。暖房には不利な気もするが、保温と暖房はしっかりしているこちらのことなので取り越し苦労だろう。


JR東日本がサハリンに車両を送った返礼の鐘だそうな。



最南と最北で対にしたいのはわかるが、「西大山」から先も線路は続いている。「枕崎」が不憫でならない。


と思っていたら、こちらは「枕崎」がメインだ。


「南稚内」から回送されて来た。


バリアフリー対策の長いスロープを通ってホームへ。


ホームから通路を振り返ってみる。お出迎えの標柱は控えめ。


お約束の駅名標:W80は駅番号、JR北海道の駅ナンバリングは「札幌」を01として、順にたどって何駅目かが数字の部分でわかるようになっている。「稚内」は80駅目ということになる。


ステンレス車だがこれも導入してから長いなあ。


「南稚内」方へ続くレール


上の地点で振り返る


上の地点でホームの右側、縁石があるのでこちらにもレールがあったことになる。かつて1面2線であった頃の名残だろう。


従来のホームを(片面ではあるが)リニューアルして使っているということは、「枕崎」や「志布志」のように、旧構内を全部放棄して駅を移転させるまでのことはしなかったのだ。このホームに停まる最長編成は多客期増結時の「スーパー宗谷」6両だからその分だけ残したのだろう。